2016/04/22

KX5をワイヤレス化![後編]

昨日の話の続き。

YAMAHA KX5にワイヤレスのMIDIインターフェースをつけよう思ってQUICCO SOUNDのmi.1を取り付けても作動しなかった話。

ここでいくつか疑問と代案が沸いてくるわけですよ。

1:なんで枯れたMIDIの規格で非対応な機器が出てくるのだろか
2:ダメだとしたら代替策あるかもしれないからそれもやってみようか

まずその1:。どうやらこのm.1はMIDIの信号の電流をそのまま電源として流用しているらしい。
(しかも5V、モノによっとは3.3V。にしても5Vとはなかなかデカい)

ということは、そこまで電圧が届いていないか、不安定なリップル電流のせいで電源ソースとして使えない?
 ⇒それなら安定して電源供給できるようなアダプター介せばできるのかも

などと、素人工作な考えを持ったものの、それを作るにも少し一苦労しそう。

そんなのでせっかくmi.1買ってみたもののKX5に使えず、別のところで使うことになるのかショボンと思っていたところ、友人の一人がこんなものをゲットしてくる。

YAMAHA MDーBT01
くっ!後発のYAMAHA謹製!
(ちなみにQUICCO SOUND mi.1は2015の秋ごろ購入)

「これなら使えるかもよ~」

なんて言うてくるもんだから、ホントかよと思いつつも先に代替案としてセッティング。
mi.1で作動しないのにコレとて同じ結k・・・アレ



動いた(;囚;)



わりかし悔しい。

ということはですよ、MIDI信号自体としては問題はなく、やはり電圧がらみの問題ではなかろうかと。
ということで、QUICCO SOUNDに質問を投げてみたところ、開発者の心意気のような素敵な返事をいただしまして。

抜粋すると
・非対応機種はやはり定格の電圧が流れてないため使えない (これはしかたない)
KX5側のプルアップ抵抗がMIDI規格とは異なっており(大きすぎて)、mi.1側の電圧が下がりすぎて、mi.1Bluetoothチップが動作しない

要するに、信号のオンオフの電圧で、オンの時は5V流れているが、オフの時の電圧が小さすぎてそれで必要な電源分として供給できないと。

そして、ご丁寧にも、[非公式・かつ自己責任前提で] KX5の改造をご提案してくださったと!

 まず条件。
・基盤のYAMAHAマークの隣に□1と書いてあるもの[初期型]は無改造で利用可
・それ以外のものが要改造対象、自分のは□に3でしたのね
内部基盤のYAMAHAマークの横に注目

そして改造方法。
・プルアップ抵抗の10kΩのところをちょん切る

これだけ(゚д゚)

 
 

とりあえず片方ひっこぬくか切るかして跳ね上げておけばオーケー。
ちなみにほかの機器でも動作は問題ありませぬ。

これで無事にmi.1が使えるようになりましたとさ。

すげー便利!ほんと便利! 

ここで「別にYAMAHAのMDーBT01使えば問題ないんじゃん」と思った方、ノンノンノン。

mi.1のメリットをお伝えしたい!

・安い (mi.1は\4,860、BT-01は\\6,480、2夏目以上の差がある)←2016.04現在
・サイズがちっこくて邪魔にならない

 
・MIDI信号でペコペコ白く光ってかわいい
・技術解説的サポートがほんとご丁寧(YAMAHAもそうかもだけど、ともあれこれはほんとにうれしい)
・改訂版(Rev3)はレイテンシーがすごく小さい(自分のはRev2だがまったくもって十分)

とかとか。

まま、iPhoneやiPadのiOS、Macやらで音源アプリやらがないと生かしきれないというデメリットはあるかもですが、結構選択肢の幅はありそうかもと。

もしかしたら同じ類のこと考えてる人がいるかもわからないので、とりあえずの覚書ということで。

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